先日のワールドビジネスサテライトの「治る!最前線」というコーナーで放送されていた肝臓がんの最新治療を紹介します。
年間およそ3万人が命を落とす肝臓がん。主な原因は肝炎ウイルスの感染です。また、高カロリーの食事や過度の飲酒も原因のひとつと言われています。最近は糖尿病などから肝臓がんになる患者も増えています。肥満などで肝臓に脂肪が付くとやがて肝硬変になり、5年から10年かけてゆっくりと肝臓がんを引き起こします。
がんが破れてお腹の中に出血して分かることが多いと言う、気づかないうちに進行する恐ろしい肝臓がんの治療と検査の最前線です。
年間およそ3万人が命を落とす肝臓がん。主な原因は肝炎ウイルスの感染です。また、高カロリーの食事や過度の飲酒も原因のひとつと言われています。最近は糖尿病などから肝臓がんになる患者も増えています。肥満などで肝臓に脂肪が付くとやがて肝硬変になり、5年から10年かけてゆっくりと肝臓がんを引き起こします。
がんが破れてお腹の中に出血して分かることが多いと言う、気づかないうちに進行する恐ろしい肝臓がんの治療と検査の最前線です。
マイクロカテーテル
2年前に肝臓がんが見つかったという56歳の患者。手術で肝臓の1/3を切除したが、1年後に再発し、見つかった時は手術ができないほど進行していたそうです。そこで最新の抗癌剤治療を半年前から続けています。
使うのは「マイクロカテーテル」という直径0.64ミリの治療器具です。
まず腕に針を刺し、その針の中へマイクロカテーテルを入れていきます。医師がレントゲンの画像を見ながら慎重にマイクロカテーテルを入れていき、血管の中を通して肝臓がんの近くまで挿入します。これで準備が完了となります。
病室に戻り、治療に使う抗がん剤(5-FU)をマイクロカテーテルにつなぎ、48時間かけてゆっくりと投与します。
これまでの太いカテーテルはがんの近くまで届かないため、抗がん剤が拡散してしまい効果は半減し、副作用も大きかったのですが、マイクロカテーテルはがんの手前まで届くため、ピンポンとで投与できるのが特徴です。副作用が減り治療効果も向上しました。
この患者は3週間に1回入院して治療を続けていますが、病状が軽い患者は通院でも治療可能です。これはある患者の検査画像で、治療1年後にがんが小さくなっています。1回では治療できない大きながんも反復・分割して治療することで、徐々にがんを減らして根治に導くことができるとのことです。
治療は保険が適用され患者の負担は約8万円(3割負担の場合)です。
治療は保険が適用され患者の負担は約8万円(3割負担の場合)です。
MRエラストグラフィ
肝臓がんを予防するための「MRエラストグラフィ」と呼ばれる最新の検査も登場しています。
使うのはこの円盤状の装置で、これをおなかに取り付けます。装置にはチューブがつながっており空気を送りながら検査をします。
お腹に取り付けた円盤に空気を送ると、肝臓が振動し波紋ができます。肝臓が柔らかい場合は波紋がたくさんでき、肝臓が固いと波紋ができにくいので、この波紋の形から肝硬変の進行度を判断することができます。
検査の所要時間は約20分程。肝臓が柔らかいと青く、固いと赤く表示されます。この場合、青なので硬くはなっていないことがわかります。
これは肝硬変の患者の検査画像で、肝臓全体が赤く表示されています。
検査費用は35000円(自由診療)。
糖尿病のある人、肥満の人、肥満がなくてもがん家系の人は、リスクが少し高いので調べておくと良いそうです。
検査費用は35000円(自由診療)。
糖尿病のある人、肥満の人、肥満がなくてもがん家系の人は、リスクが少し高いので調べておくと良いそうです。
「膵がん」と言われたら… (お医者さんの話がよくわかるから安心できる)
|
|
0 件のコメント:
コメントを投稿